CursorXP/FX to X11 Mouse Theme Converter

WindowsではCursorXP(及び後継のCursorFX)というフリーソフト上で無数のマウスカーソル(ポインタ)が製作され、WinCustomizeなどで公開されている。ファイル形式は、古い*.CurXPThemeと、新しい*.CursorFXの二種類があるが、このうち拡張子CurXPThemeの方は、png画像と設定が書かれたテキストファイル(Scheme.ini)をzip圧縮したものであり、unzipで中身を取り出すことが出来る。
CursorXP/FX to X11 Mouse Theme Converterを使うと、CurXPTheme形式のテーマからX用のマウスカソールに自動変換できる。リンク先からファイルをダウンロードし展開すると、sd2xc-2.3.plというperlスクリプトが得られるので、変換したいCurXPThemeファイルを引数に指定して実行すると、X用マウスカーソルのテーマがtarボールになって出力される。カーソルの動作を確認するには、developer.mozilla.orgを利用すると良い。以下はFedora8上でShine of Goldを変換する際の作業ログである。


$ []sudo yum install ImageMagick ImageMagick-perl perl-Config-IniFiles xcursorgen unzip[]
[]...省略...[]
$ []mkdir work ; cd work[] []作業ディレクトリに移動[]
$ []unzip ../ShineofGold.zip[]
[]Archive: ../ShineofGold.zip[]
[] inflating: Shine of Gold.CurXPTheme[]
$ []mv Shine\ of\ Gold.CurXPTheme ShineOfGold.CurXPTheme[] []ファイル名にスペースが含まれているとうまく動作しない[]
$ []../sd2xc-2.3.pl --resize 75 ShineOfGold.CurXPTheme[] []少し大きいので75%の大きさにして変換[]
[]45[]
$ []ls[]
[]ShineOfGold.tar.gz[] []ShineOfGold.CurXPTheme[]
$ []sudo paco -lp ShineOfGold 'tar zxf ShineOfGold.tar.gz -C /usr/share/icons/'[]
[]pacoでログを取りつつインストール[]
あとはGNOMEなら「外観の設定」から、あるいはXのカーソルの設定方法を参考に、マウスカーソルを変更する。
--resizeの他にも

--install
~/.icons/以下にインストール。
--nozip
tarボールを作らない。
--keep-temp
/tmp/sd2xc以下に作られる一時ファイルを消去しない。デバッグに有効。
--verbose
作業内容を出力。
--screenshot-full
変換後のカーソルのスクリーンショットを出力する。

などのオプションがある。詳しくは、sd2xc-2.3pl --helpを実行すると引数の一覧が表示されるのでそちらを参照。