Fedora 8の仮想環境へのインストールについて - virt-manager編
Fedora8を消去してFedora 9へ移行したが、物置のFedora 8向けmltermのrpmパッケージにterminfoが入っていないという致命的なミスを発見したので、(UbuntuからTerminfoをコピーしてきて問題なく動作するようになったので、specを修正するのを忘れていた。ncursesパッケージに入っていた。)ちょうど勉強になるし、仮想環境にFedora 8をインストールすることにした。
まずはyumで簡単に入るので、Redhat製の"Virtual Machine Manager"を試してみた。
CPUはCore 2 Duoなのでkvm-intel.koが自動で読み込まれる。(ただしVOSTRO 1400では、BIOSで仮想化機能をEnableにしておく必要がある。また古いバージョンのBIOSでは設定できないかもしれない。)
$ []sudo yum install virt-manager kvm[]
$ []sudo virt-manager[]
表示された「localhost」を「接続」し、「新規」から画面の指示にしたがって進めていけば簡単に仮想マシンが作れる。設定は以下の通り。
CPUアーキテクチャー | i686 |
ハイパーバイザー | kvm |
OSタイプ | Linux |
OS種別 | Fedora 8 |
ISOイメージの場所 | /home/tks/Fedora-8-Live-i686.iso |
ストレージ領域 | シンプルファイル4000MB |
ホストネットワーク | デフォルト |
VMのメモリー | 384MB |
仮想CPU数 | 1 |
ここでストレージ領域を4GBとケチったのがのちの悲劇の源となる。
この設定で起動するとライブCDで立ち上がり、後は実機へのインストールと変わらなかった。以前にWindowsXPを入れてみたときは余りの遅さとCPUの発熱でうんざりしたが、Fedora 8の場合はCPUを過剰に使うことはなく、静かにインストールできた。
インストール後の設定を終え、rpmをビルドする環境を整えるため、「yum update」すると、1GBものファイルをダウンロードするはめになった。(後で考えたら、先にいらないパッケージを削除しておくべきだった。)それでも長時間かけて敢行すると、途中でストレージが一杯になり、yumがエラーを吐いて終了してしまった。とりあえず、/var/cache/yum/を少し掃除して電源を落とし、virt-managerから1GBのストレージを追加、ランレベル1で起動(ランレベル1でないと起動できなかった)、cfdiskとmkfs.ext3で追加したストレージにext3ファイルシステムを作り、/var/cache/yumを今作ったボリュームへ移動、シンボリックリンクをはることで、とりあえず復旧に成功した。
その後環境整備を色々やってみたのだが、Virtual Boxと比べて、
- スナップショット機能が無い?
- ストレージ容量が固定
- 音が鳴らない
- ホストとのデータの受け渡しが面倒くさい(SSHになれていないので)
などなど不便な部分が多かったので、結局Virtual Boxを使うことにした。